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カプコン:スマホ配信などで「営業利益倍増200億円に」

2014.11.26

カプコン:スマホ配信などで「営業利益倍増200億円に」 カプコンは来年度から「モンスターハンター」など人気ゲームソフトシリーズをスマートフォン(多機能携帯電話)向けに配信する。ソニーのプレイステーションなどゲーム専用機向けには、来年初めに人気シリーズ「バイオハザード」の新作をエピソードごとに切り分けてインターネットで販売する新しい試みを始める。同社の辻本春弘社長は25日までに毎日新聞のインタビューに応じ、これら新機軸もテコにユーザーを広げて「年間営業利益を右肩上がりに増やしていきたい」と説明。足元で100億円程度の営業利益を3年以内に200億円に引き上げる考えを示した。

辻本社長はインタビューで「新作を発売後、短期で売り切るやり方でなく、息長く販売を続けられるスタイルに転換し、利益を積み上げたい」と強調。急成長するスマホ向け市場の攻略では、専用機向けの累計販売数が数百万本を超すヒット作を来年度中に複数投入する考えを示した。「パズルゲームなど既存のスマホ向けゲームでは味わえない高品質な楽しさ」をユーザーに訴える。

一方、バイオハザードの新作をゲーム専用機向けにエピソード単位で切り売りする試みは、販売価格を全エピソード一括の場合より安くして「試しに遊んでみたい」というゲーム初心者層などを取り込む狙いがある。辻本社長は「細かい単位でもソフトを売れるようにして、収益を積み上げていく」と語った。

ゲームソフト会社の業績はその年に人気シリーズの新作が発売されるかどうかに売り上げや収益が大きく左右される傾向が強い。カプコンはモンスターハンターなど人気シリーズを数多く抱える強みを生かし、スマホ向けとゲーム専用機の両市場で攻勢をかけ、収益の安定化と拡大を狙う。辻本社長は「ユーザーの関心を集め、確実に利益をあげる」と新戦略に自信を示した。

宇都宮裕一

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